家で過ごす時間をもっと心地よくしたいと思ったことはありませんか?リビングと庭をつなぐ「カバードポーチ」は、そんな願いを叶えてくれる空間です。
屋根があるので天候を気にせず過ごせるだけでなく、くつろぎの場としても活用できます。家族や友人とお茶を楽しんだり、趣味のスペースとして使ったりと、暮らしにゆとりをプラスすることができるのです。
「ウッドデッキとの違いは?」「設計時に気をつけることは?」など、気になるポイントをわかりやすくご紹介します。カバードポーチの魅力を知って、ご自宅の暮らしをさらに快適にしてみませんか?
≪目次≫
・カバードポーチとは?
・カバードポーチの特徴について紹介
・カバードポーチを設計する時の注意点
・ウッドデッキとの違いについて
・カバードポーチは建蔽率に含まれる?
・まとめ
■カバードポーチとは?
カバードポーチとは、家の玄関先やデッキ部分に屋根を設けた半屋外の空間を指します。日本の伝統的な「縁側」にも似たこのスペースは、天候に左右されずに外の空気を楽しめる場所として、多くの方に親しまれています。
この空間の魅力は、家族や友人とくつろぐ場としてだけでなく、趣味の道具の手入れや子どもの遊び場など、多彩な用途に活用できる点です。例えば、ベンチやハンモックを置いて読書やお茶を楽しんだり、サーフボードや自転車のメンテナンスを行ったりと、生活にゆとりと彩りをもたらしてくれます。
また、カバードポーチは家の外観デザインにも大きく影響します。特にアメリカ西海岸風のデザインを取り入れる際には、ラップサイディングと組み合わせることで、おしゃれで開放的な雰囲気を演出できます。さらに、屋根があることで直射日光や雨を防ぎ、室内の快適性を高める効果も期待できます。
設計の際には、敷地の広さや日当たり、家全体のデザインとの調和を考慮することが大切です。適切な計画を立てることで、カバードポーチは日々の暮らしを豊かにする特別な空間となるでしょう。
■カバードポーチの特徴について紹介
カバードポーチは、屋根付きの半屋外空間で、住まいに快適さと多機能性をもたらします。雨の日でも安心して出入りでき、リビングと自然につながる開放感を演出します。また、家族の憩いの場や趣味のスペースとして、多彩な活用が可能です。ここでは、カバードポーチの主な特徴とその魅力についてご紹介します。
ー屋根がついているので雨の日の出入りが楽
カバードポーチは、玄関先やデッキ部分に屋根を設けた半屋外の空間です。この屋根のおかげで、雨の日でも濡れる心配なく出入りができます。例えば、買い物帰りに傘をたたむ際や、子どもたちが外で遊んだ後に家に入るときなど、天候を気にせずスムーズに行動できます。また、屋根があることで直射日光を和らげ、夏場でも快適に過ごせるため、家族みんなにとって便利で心地よい空間となります。
ー床をウッドデッキで仕上げるとリビングが広く感じる
カバードポーチの床をウッドデッキにすると、リビングと自然につながり、一体感が生まれます。この「半ソト空間」は、日本の伝統的な縁側のような雰囲気を持ち、室内と屋外の境界を曖昧にします。その結果、リビングが広く感じられ、家族や友人とリラックスした時間を過ごすのに最適な場所となります。また、ウッドデッキの温かみある質感が、住まい全体の雰囲気をより豊かにしてくれます。
ー様々な活用方法がある
カバードポーチは、多彩な使い方ができる魅力的な空間です。例えば、ベンチやハンモックを設置して、読書やお茶を楽しむリラックススペースとして活用できます。また、サーフボードや自転車のお手入れをする趣味の場としても便利です。さらに、子どもの遊び場として、安全に遊ばせることができ、家族のコミュニケーションの場としても役立ちます。このように、カバードポーチは家族のライフスタイルに合わせて柔軟に活用できる、心地よい空間を提供します。
■カバードポーチを設計する時の注意点
カバードポーチは、住まいに快適さと魅力を加える素敵な空間です。しかし、その設計にはいくつかの注意点があります。ここでは、主に以下の3つのポイントについて詳しくご紹介します。
ー用途を決める
まず、カバードポーチをどのように活用したいかを明確にすることが大切です。例えば、家族や友人とくつろぐ場として使いたいのか、趣味の道具の手入れ場所として利用したいのか、あるいは子どもの遊び場として考えているのか。用途が決まれば、必要な広さや配置、設備などが具体的に見えてきます。また、キッチンから直接アクセスできるように設計すれば、バーベキューなどの際に便利です。このように、目的に合わせた設計を行うことで、日々の生活がより快適になります。
ー奥行きが深いと室内が暗くなる
カバードポーチの奥行きを深くしすぎると、隣接する部屋への日差しが遮られ、室内が暗くなってしまうことがあります。特に、リビングやダイニングなど、明るさが求められる空間では注意が必要です。一般的には、カバードポーチの奥行きは約1.8メートル程度が目安とされています。このサイズであれば、家具を配置しても十分なスペースを確保しつつ、室内への自然光も取り入れやすくなります。設計の際には、敷地の方角や周囲の環境を考慮し、バランスの良い奥行きを設定することが重要です。
ーエクステリアにもこだわる
カバードポーチは、家の外観デザインに大きな影響を与えます。そのため、エクステリアデザインにもこだわり、全体の調和を図ることが大切です。例えば、アメリカ西海岸風のデザインを目指す場合、ラップサイディングと組み合わせることで、おしゃれで開放的な雰囲気を演出できます。また、床材にはウッドデッキやタイルなど、耐久性とデザイン性を兼ね備えた素材を選ぶと良いでしょう。さらに、照明や植栽、家具などのアイテムを工夫することで、より魅力的な空間を作り上げることができます。
以上のポイントを踏まえて、カバードポーチの設計を検討することで、快適で魅力的な住まいを実現できるでしょう。専門家と相談しながら、自分たちのライフスタイルに合ったカバードポーチを作り上げてください。
■ウッドデッキとの違いについて
カバードポーチとウッドデッキは、どちらも屋外空間を活用するための設備ですが、それぞれに特徴があります。どんな暮らしをしたいのかを考えながら、最適な選択をすることが大切です。ここでは、両者の違いと、それぞれに向いている人の特徴をご紹介します。
ーウッドデッキとの違いは?
カバードポーチは、屋根のある半屋外空間で、リビングとつながる形で設置されることが多いのが特徴です。雨や日差しを防ぎながら、家の延長として使えるため、室内の快適さをそのまま屋外にも広げることができます。また、デザイン性の高いものが多く、住まいの雰囲気をおしゃれに演出できる点も魅力です。
一方、ウッドデッキは基本的に屋根がなく、庭と一体化した開放的な空間を作るのが特徴です。日差しをたっぷり浴びられるため、アウトドア気分を楽しみたい人や、子どもやペットが元気に遊べるスペースとして人気があります。素材には天然木や樹脂製のものがあり、メンテナンスのしやすさも選ぶ際のポイントになります。
ーそれぞれどんな人におすすめ?
カバードポーチが向いている人
- 近所の人や友人を招いて、家族と一緒に過ごす場を作りたい人
- 雨の日でもバーベキューやお茶を楽しみたい人
- 日光の強さに左右されず、外の空気を吸いながら快適に過ごしたい人
カバードポーチは、天候を気にせず使えることが最大のメリットです。屋根があることで、夏の強い日差しを避けつつ風を感じながら過ごせるため、屋外でも快適にくつろげます。また、家族のだんらんの場としてだけでなく、友人や近所の人との交流スペースとしても活用できます。
ウッドデッキが向いている人
- アウトドアや自然を楽しむ趣味がある人
- 自宅で過ごす時間が長く、屋外の開放感を存分に味わいたい人
- 子どもやペットを自由に遊ばせるスペースが欲しい人
- 庭に十分な広さがあり、家の外観と一体感のあるデザインを求める人
ウッドデッキは、日光の下で自由に過ごせることが魅力です。ガーデニングやDIYが好きな人にとっては、自分らしい空間を作る楽しみもあります。また、家の前に庭が広がっている場合は、ウッドデッキを設けることで、自然とのつながりをより感じられる住まいになります。
■カバードポーチは建蔽率に含まれる?
カバードポーチは、家の外壁から1メートル以上突き出し、柱で支えられた屋根付きの半屋外空間です。このような構造の場合、建築基準法では建築面積に含まれ、建ぺい率の計算に影響を与えます。そのため、カバードポーチを設置する際は、敷地面積と建ぺい率の制限を十分に考慮する必要があります。
一方、ウッドデッキの場合、屋根がなく、床面が地面に近い構造であれば、建築面積には含まれません。しかし、屋根付きのウッドデッキや、建物から2メートル以上突き出したものは、建築面積に加算される可能性があります。特に、屋根があり三方が壁で囲まれている場合や、2階以上に設置されるウッドデッキは、建築面積として扱われることが多いです。
これらの規定は、地域の都市計画や用途地域によって異なる場合があります。そのため、カバードポーチやウッドデッキの設置を検討する際は、専門家と相談し、法的な制限や敷地の条件を確認することが重要です。適切な設計と計画を行うことで、快適で安全な住まいを実現できます。
■まとめ
カバードポーチは、屋根付きの半屋外空間として、住まいに快適さと多機能性をもたらします。雨の日でも使いやすく、リビングと一体化させることで開放感を生み出し、家族や友人と過ごす場としても最適です。
設計時には、用途を明確にし、奥行きを考慮して室内の明るさを確保することが重要です。また、エクステリアにもこだわることで、家全体のデザイン性を高めることができます。
カバードポーチとウッドデッキにはそれぞれの魅力があり、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。さらに、建ぺい率の規定を確認し、法的な制限を考慮することも忘れずに。理想の空間を作るために、専門家と相談しながら計画を進めましょう。